
生筋子が出回ってきています。
膜を取ってイクラをばらす方法はいろいろあるようですが、
私は60~70℃の湯の中で手早く振って、
熱で膜を縮まらせる方法をとっています。
まだインターネットがない頃に、
色々な本を読みあさった中から学んだ方法です。
海にいた鮭が川に上ってきて卵を産むと、
卵が潰れないよう、産み落として水に当たった途端に皮が固くなる。
…とも書いてあったので、
湯は海水ぐらいの濃さに塩分調整をしての作業です。
膜が縮まったらザルにあけて冷たい塩水に浸けて冷ましながら、
取れきっていない膜を丁寧に取り除く。
もっと楽な方法がありそうだなー、と思いながらも、
1腹程度の量だったらそんなに時間がかかるわけじゃないし、と、
変わらないやり方で30年(以上?)。
煮切った酒と薄口醤油を同割に合わせ、
数時間~1日置けば出来上がり。
イヤになるぐらいイクラを堪能する。
今年もイクラ祭りと名付けて楽しむ秋の夕餉です。